2018年1月31日水曜日

時間の変化と革命と

タイプライター、ワープロ、CATツールとか、マクロとか、音声入力ソフトとかは、単なる時間的な変化でしかない。機械翻訳は、革命的な変化である。前者は、必ず人を介していた。後者は、人を介さない。そこが革命的である。

2018年1月30日火曜日

機械翻訳に関する大きな誤解

機械翻訳の反対派の方々の主張は、「MTは、人間にはかなわない。それを証拠にMTを使ったひどい翻訳があちこちにある」である。MTの賛成派の主張は「それはMTが悪いわけではなく、MTの使い方を知らかなっただけだ。MTに対する信頼度は高い(なにせ数字とか記号は絶対に誤らないのだし)」である。

最近、ビットコインNEMに関する事故が起きた。しかしブロックチェーンが悪いわけではない。ブロックチェーン技術を使った会社が扱い方を誤っただけだ。ブロックチェーンに対する信頼度は、依然高い。

2018年1月29日月曜日

読んだ本:ブロックチェーンの革命――分散型社会の現実(野口悠紀雄氏)

最近、ビットコインに関する事件が起こった。僕は、ビットコインは持ってないし、よく知らなかった。電子マネーとビットコインは違うことすら知らなかった。昨年購入して全然読んでなかったのだが、今更ながらブロックチェーンについて学びたかったので大慌てでこの本を読んで見た。ブロックチェーンについて分かりやすく説明されています。

ブロックチェーン技術を利用すれば無人の組織を構築できる。今は、どちらかというと金融関係の組織の構築が論じられている。でも翻訳はプロジェクトマネジメントが必要なのでそのうちブロックチェーンを利用した無人型翻訳会社なんてのが出願するかもしれない。

タイトル:ブロックチェーン革命--分散自律型社会の出現
著者:野口悠紀雄
出版年月日:2017/1/18
出版社:日本経済新聞出版社

2018年1月27日土曜日

音声入力ソフトは有効な手段か?

音声入力ソフトを使っても効率化できる事は以前に書きました。そこで今回は音声入力ソフトについてもう少しお書きしたいと思います。確かに音声入力ソフトを使えば、タイピングの必要がなくなるので非常に時短には向いていると思います。特にお客様に対するメールやプレゼンテーション資料を作る際は非常に便利です。何度も同じことを書いてすいませんが、私は、ブログを書くときに音声入力ソフトをよく使います。では翻訳の際、音声入力ソフトはどの程度使用できるでしょうか?私は、特許明細書のような複雑なテキストを翻訳するときはやはりタイピングしています。なぜなら音声入力ソフトでは非常に長い名称の構成要素、技術用語、化合物名等を正しく変換できないのです。

その場合の対策として、以下のように対照表を作成して作業を行うことが考えられます。

#
名称
音声入力
1
過酸化水素
大阪市
2
二酸化マンガン
京都市

とりあえず「過酸化水素」のところは、「大阪市」と音声入力します。同様に、「二酸化マンガン」のところは「京都市」と音声入力します。翻訳が終わったら置換します。

P.S. 本日の記事は、変換がなぜかうまく行きませんでした。色々修正したので15分ぐらいかかってしまいました。表は、音声入力では作成できません。

2018年1月25日木曜日

機械翻訳導入スケジュール

機械翻訳の導入スケジュールについてお書きします。以前私はブログで特許明細書のような複雑なテキストは機械翻訳では翻訳できないと書きました。今でもそれが正しいと思っています。しかし企業も費用削減等の理由から機械翻訳の導入は避けられないと思います。そこで機械翻訳を導入する際のスケジュールについてちょっとお書きしたいと思います。ポストエディタをトレーニングすると言う目的もあります。いきなり特許のような複雑なテキストに対して機械翻訳を利用する前に、例えば、メールやプレスリリースのようなそれほど複雑でないテキスト、つまり「ソフトテキスト」から機械翻訳を利用してポストエディットしていくというのはどうでしょうか?その後マーケティングや社内資料やプレゼンテーション資料に対して機械翻訳を検証してみます。それでもしうまくいくようであればそれらのノウハウに基づいて機械翻訳を特許明細書のような複雑なテキスト、つまり「ハードテキスト」に利用すればどうでしょうか。社内で機械翻訳を利用するのであれば、是非、原稿を書かれる方とポストエディットをする人は密にコミュニケーションをお取りになることをご提案いたします。

追伸:
本日もiPhoneの音声入力ソフトを使ってブログを書きました。音声入力ソフトを使い始めてからブログを書くのが本当に楽になりました。皆さんもぜひお勧めいたします。

時短のトレンドは、野球界でも

今年からアメリカのメジャーリーグで投球間隔20秒ルールが導入されるそうです。

『投球間隔20秒ルール』に選手会がNO マー君も疑問「野球は間のスポーツ」

投手が次のボールを投げるまでに20秒以内で投げなければならないというルールです。時短は企業ないだけではなくスポーツの間でも最近は要求されているようです。確かメジャーリーグでは敬遠の際、4球投げなくても監督が認めれば敬遠になると言うルールができたと思います。結局試合時間の短縮が目的のようです。時短は企業だけではないのですね。いろんな業界で時短が必要だと叫ばれているみたいです。

P.S. ちなみにブログを書くことも時短が必要です。前日もお書きしましたが、1つのブログ記事を書くのに私は5分以上時間をかけないようにしています。もちろん本日も音声入力ソフトを使って書きました。所々漢字変換が間違ってると思いますが後で気が付けば修正いたしますのでご了承ください(公開時も一応、見直しはしているのですが・・・)。

2018年1月23日火曜日

効率化:自然災害と自宅勤務

自宅勤務への移行は比較的簡単です。Googleドックスを使ったり、Skypeを使ったり、チャットワークを使えば今すぐにでも実行可能です。我々の事務所ではある条件を満たせば自宅勤務を認めています。自宅勤務制度を開始して数年経ちますが特に問題は発生していません。昨日、あるスタッフが大雪のためアパートの近くの雪かきをしなければならないので休憩しますと言う連絡もありました。

ところで、大雪等の自然災害の際いつも思うことがあります。昨日の大雪では多くの企業がスタッフを自宅に返したそうです。しかしそもそも大寒波が到来して大雪が降るのを最初から分かっていたにもかかわらずなぜスタッフを出勤させたのでしょうか?出勤だけして半日程度で帰宅を命じられても非常に効率が悪いです。いっそのこと出勤させずに自宅勤務させるほうが効率的だと思います。これを判断するのは経営者ではないでしょうか?

P.S. 最近効率化のため、ブログは音声入力ソフトを使って書いています。本日のブログもiPhoneの音声入力ソフトを使いました。今日1日のブログを書くために費やした時間はたった5分です。非常に効率は高いと思います。

2018年1月21日日曜日

速度アップ

生産性をアップするためには速度アップは欠かせません。MTを使う、各種テクノロジー(音声入力ソフトとか)を使う。様々な方法があると思います。その中で、複数の翻訳者が一斉に翻訳をするという手法があります。それではスタイルが統一できないではないかという疑問が出てくると思います。社内内であったら社内ルールを決める、各翻訳者は担当しない箇所の翻訳も常に参照できる、各翻訳者同士で用語集を参照しあう等を使えば、翻訳の段階である程度統一が図れると思います。後は、構成担当者が全体を見直すことでしょうか。この作業で必要なのは、複数の翻訳者が1つのテキストに対して同時に翻訳を行うことを可能にする翻訳プラットフォームだと思います。それと強烈なリーダーシップを発揮できるプロジェクトマネージャーも!

我々のようなエージェンシーの場合、数万ワードを1週間やそこらで翻訳するようなご依頼をいただきます。日数が足りないので辞退するわけにはいきません。

2018年1月20日土曜日

プリエディット+機械翻訳+ポストエディット

機械翻訳を使った翻訳ワークフローとして、「プリエディット+機械翻訳+ポストエディット」が考えられます。最初に、原文に対してプリエディットを加えます。これでMTの出力結果が良くなるでしょう。その後、MTを実行します。そして最後にポストエディットを行います。

僕は、原文が翻訳を前提としていない場合、原文はMTに向かないと思います。それならMTに向いたテキストになるようにMTの前にプリエディットを実行すればこの問題は解決するように思います。

ただし問題はあります。MTは、人件費を下げること及び翻訳速度を上げることを目的にしているはずです。プリエディット及びポストエディットを行うのであれば、人件費も翻訳速度(というか総時間)も下がりません。MTの出力結果を高めるためにオペレーターを増やすのは意味がないでしょう。

クライアントにこのサービスを販売する場合も、これではアピールできません。それに特許明細書のような知的財産権を有するテキストの場合、MTの結果を良くする為とは言え、原文を加工するのは躊躇します。クライアントにMTの結果がよくなるように原文を最初から書いていただくことにより解決できます。ただ僕の経験からこれはちょっと無理っぽいですね・・・。同じ職場内であれば、社内マニュアルとして「MT結果が良くなるように原文を書け!」と定める必要があります。

2018年1月15日月曜日

生産性向上に向かなかったテクノロジー:電話転送

独立してすぐの間は、事務所の電話を携帯電話に転送していました。その頃、電話で仕事の打診があったので。ただし数ヶ月して、生産性が悪くなることに気づきました。理由は以下の通りです。


  • 外出先ではスケジュールが確認できない。
  • 原稿を確認できない。
  • 資料を読めない。
  • 外出中、電話に出れない事情がある。
  • 基本、電話は、こちらの都合は無視される。


結局、ストレスばかり溜まる一方でした。電話の転送サービスは、その後、止めてしまいました。テクノロジーは、生産性を高めます。生産性だけをとれば、電話の転送サービスも生産性を上げるでしょう。しかしどこかで線を引く必要があります。テクノロジーがストレスの原因になってはいけません。ストレスが溜まれば生産性が落ちます。今では、お客さんからの連絡は全てメールです。スタッフからの連絡はチャットを利用しています。その方がストレスが溜まりません。

2018年1月14日日曜日

スマフォで翻訳

スマートフォン上で稼働する翻訳ソフトが次に来るのではないかと思う。テキストだけ翻訳できればいいのにと思う。

2018年1月13日土曜日

機械翻訳は元が取れる?

はたして機械翻訳で元は取れるだろうか?数年前にはやった太陽光発電みたいに最初から元が取れないと分かっているのに(ビジネスとして成り立たないことが分かっているのに)業者にそそのかされて導入したのはいいが、今では止めてしまったケースに似ているかもしれません。

2017年「太陽光関連事業者」の倒産状況(東京商工リサーチ)


機械の導入に反対はしません(むしろ賛成派です)が、ビジネスとして成り立つかを判断するのが経営者だと思います。


Translated> NMT and Patent Translation from LSP Perspective 20170916

On September 22nd (Fri), the last day of the 16th Machine Translation Summit held at Nagoya University, The 7th Workshop of Patent Scientific Literature Translation (PSLT 2017) will be held.

Here is my presentation. It's planned to be 30 min long (I was told that I can go over time!). It seems like there will br a Q&A session, but I'm planning on talking for 40 min or so and maybe 1 question.
1) Description of “Hybrid Translation” using NMT
2) Speed and amount of post editing needed for translations
3) Problems regarding implementation of NMT
4) Possibility of NMT dramatically changing the LSP
5) “End of human translation and rise of MT” campaign

I will be talking about how I came about Hybrid Translation, how much work efficiency has improved with the use of NMT (I will be showing questionnaire form we used with staff members), and our firm's future direction. It's my 15 slide masterpiece lol!

Afterwards, there will be lunch event (for invite only). I can't wait.

P.S. Since the lunch event is after my presentation, I must finish my presentation on time. Therefore, I'm thinking of saying "In the interest of our lunch, ..." instead of "In the interest of time, I would like to entertain only question" to make people laugh.

2018年1月11日木曜日

効率化を達成するための考え方

効率化のためのアイデアはどこから得るのか?と聞かれることがあります。僕は、ある野球評論家の方がおっしゃった以下の言葉を常に思い出すようにしています。

その方は、「試合時間を短縮するために敬遠を選択制にしても効果はない。ストライクゾーンを広くした方が効果はある」とおっしゃいました。
*実は、どなたがおっしゃったのかメモを取るのを忘れてしまったので、どなたの発言か記憶にありません。

確かにそうですよね。敬遠って1試合でゼロのときもあるので時間短縮に効果があるとは思えません。

上の「試合時間」のところを「労働時間」に置き換えて考えるようにしています。そうすれば現行の策では思ったような効果を発揮しない場合、別の見方をすれば答えが出てくるかもしれません。

いっそのことツーストライクでアウトにすれば時間短縮になるでしょうね。

2018年1月9日火曜日

Translated> Office meeting within 30 min 20170911

From this term, we decided to finish each meeting in 30 minutes.

Today's office meeting (three staff participated online) started at 13:00 and ended at 13:18.

2018年1月7日日曜日

機械を導入する前に決めること


人間と機械の協働であるが、協働が成功したかどうかを判断するためには、企業として、目的や数値目標を明確にする必要がある。協働を通して、翻訳料金を下げるか、翻訳速度を上げるのか、スタッフの残業時間を減らすのかなどを明確にする必要がある。

ちなみに弊社では、「残業=0時間(又はスタッフ全員が定時で帰宅できる)」で「協働」が成功したと考える。

将来的には、1日6時間勤務、週休3日を目指している。また「協働」の定義を明確にする必要もある。なぜなら現代社会において、少なからず機械がもうすでに人間の代わりをしているからである。

協働の比率、例えば、人間:機械=50:50にするのか、80:20にするのかも明確にする必要がある。これらは経営陣がイニシアチブを取って決定する必要がある。

2018年1月6日土曜日

げげげ、こんなにするんだ・・・。

AMTちょっと再検討します。とてもじゃないですが、簡単に導入できるお値段ではないです・・・。

法外な値段というより、開発費を考えるとまっとうな値段と言えます。クラウドコンピューティング等を駆使して実現しているようですので当然値段は高くなります。エンタープライズ版ではなく、トランスレータ版を購入しようか・・・。

機械に任せる基準

機械翻訳を利用についてこの年末考えてみました。人間の業務を機械に任せると判断するときの基準は、人間並み又はそれ以上のことをしてくれるかどうかだと思います。人間以下なら人間がすれば良いと思います。

NMTが人間に取って代わるような報道がありましたが、単なる情報操作又は誇大表現だったかもしれません。

2018年1月2日火曜日

MTPEの使い方として

MTPEを断念するとブログに書いてしまった。書き足りないことがあったのでここに書きます。

MTPEの方が翻訳が早くなって料金も下がることは不可能ではありません。ただし条件があります。その条件さえ満たせば最大限に活用できます。

それは、原文を書く場合に、NMTを翻訳で使用することを念頭に置くことです。つまり機械翻訳をかけやすいように必ず短文で書くことです。

我々のような翻訳会社の場合、原文が出来上がってしまってから翻訳を開始します。この場合、MTPEを使用しても効果は望めません。翻訳する側が原文を書く人に対して指導できる環境ならMTPEを使えば翻訳の速度は非常に上がるでしょうし翻訳代も削減できます(NMTを使っているんので当然です)。

MTPEを諦めるのは早すぎるかもしれません。クライアントさんには必ず短文でお書きいただくことを条件にMTPEをお受けしてもよいかもしれません。極めて難しいですが。ただしMTPEに効果がある明細書とない明細書とをご説明ぐらいはしてもいいかもしれません。というかご説明するべきでしょう。