電気/電子は、機械翻訳に向いていない。明細書を読んだだけでは理解できない場合が多いからである。電気/電子は、図面を参照して位置関係及び内容等を確認しながらでないと翻訳ができない場合が多い。したがって電気/電子関係の明細書は、ポストエディットが大量に必要になる。この電気電子関係の明細書が図面を参照しなければ訳文を決定できないという特徴があるのはスピードに関して致命的な特徴だと思う。
その反面、化学や製薬は、機械翻訳に向いている。電気電子に比べれば、テキストを純粋に機械翻訳すれば良い場合が多いからである。図面がなくても翻訳は可能な場合がある(そもそも図面が添付されていない案件も多い)。さらにこれらの分野は、専門知識がなくても純粋に翻訳が早い人の方がスピードは高いと言える。
2021年12月9日木曜日
2021年4月13日火曜日
機械翻訳以前の問題として・・・。
昼ご飯に親子丼を食べました。その際、テーブルに置いてあった注意書きです。
日本語では、「~を使用しないで下さい」と書かれています。ところが英語では、「~のスイッチを切って下さい」と書かれています。両言語間で、意味が異なります。機械翻訳以前の問題だと思います。
「caused because ...」と書くべきところが「causedbecause ...」という風に1単語になっています。これも機械翻訳以前の問題でしょう。
最もこの程度の些細ことは気にしなくても良いと言えるかもしれませんが、職業上、気になるのです。
*なお上の英文が機械翻訳の結果出力されたかどうかは確認していません。
2021年1月3日日曜日
恐らく機械翻訳を使用したと思われる訳文を考えてみる。
これは、大阪メトロの肥後橋駅の壁に貼り付けられている案内文の写真である。確証はありませんが、恐らく機械翻訳で訳したのでしょう。
機械翻訳が出力したと思しき英文は、
This area is crowded.
Please use the car in the middle of the platform.
である。
原文である日本語は、素晴らしいとは思わないが、日本語がネイティブであれば違和感はない日本語だと思う。日本語の特徴が良く出ている。曖昧であり抽象的だ。私は日本語が第一言語なのでこの英語を読んでも意味が分かる。日本語的な英語だからだ。
もう少し考えてみると、この案内文の伝えようとする内容は、
「この案内文が貼り付けられている周辺は、乗降者が多いので込み合います。それを避けるためには、もう少し前進して乗降者が比較的少ないプラットフォームの中央に停車する車両から乗り降りすことをお勧めします」
みたいなことだろう。それであれば、日本語を
「この乗車位置は、大勢の乗客のため混んでいます。プラットフォーム中央には、混まない乗車位置があります。」
に書き換えると、
This boarding position is crowded with a large number of passengers. In the center of the platform there is an uncrowded boarding position.
という機械翻訳の結果が出力されました(2021年1月3日、Google Translate)
この英語でもポストエディットは必要だとは思いますが、日本語が分からない人にも少しは良く分かるようになるのではないかと思います。
シンプルには、
To easily get on the train, avoid this crowded boarding location.
でも十分かもしれません。
2020年5月1日金曜日
新しい機械翻訳サービスを検証してみました。
新しい機械翻訳サービスが開始されたそうです。デモ版を使わせていただいて検証してみました。
【検証方法】
【各人の評価】
【検証方法】
- 各翻訳者が自分で選んだドキュメントをシステムにアップロードする。
- そのドキュメントに対して機械翻訳を走らせる。
- その結果をGoogle translate と比較及び検証する。
- 様々なオプションを試してみる。
- カスタマイズ化されているとは言え、基本エンジンの性能が高くない。Google Translate や DeepLの性能より劣る。
- 化合物名と実験の部の処理に不満があり。
- 請求項の構造もしっかり理解できていた。Google Translateより優れていると思う。
- 短い文(請求項)は、さすがに精度が良かった。
【各人の評価】
- 50~80点までバラバラでした。
2019年12月16日月曜日
某競技場の看板の日英訳がでたらめな件/ポストエディター、プリエディター
某競技場ができたらしいです。そこの看板の日英訳がでたらめらしいのです。
例えば、
月極駐車募集中
は、
The Moon Ultra Parking is being recruited
になっているとのことです。
ちなみに無料のGoogle Translate を使って訳してみました。すると、
Under recruitment of monthly parking
でした。どっちもどっちですね。
これは、原文を加工するともう少し良くなると思います。そこで原文を以下のように訂正しました。すると、
月極の駐車募集中
Under recruitment of monthly parking<変化なし
月払いの駐車募集中
Under recruitment of monthly payment parking
月極駐車スペース募集中
Under recruitment of monthly parking spaces
月払いの駐車スペース募集中
Under recruitment of monthly payment parking spaces
月払いの駐車スペースを募集しています
Looking for monthly payment parking space
月極駐車スペースあります
There is a monthly parking space
月払いの駐車スペース利用可能
Monthly payment parking space available
月極駐車スペース利用可能
Monthly parking space available
月極駐車場利用可能
Monthly parking lot available
monthly だけで「月極」を正しく表現できているのか分かりませんが、「The Moon Ultra Parking is being recruited」よりは分かりやすくなっていると思います。
でも疲れた・・・。
ヒント:僕は、この原文の日本語を読むと、訳文のどこかに「available」が現れると想像しました。ですので、訳文に現れるであろうキーとなる単語が出てくるまで原文を加工しました。ただしルービックキューブではないですが、キーとなる単語が現れてもその単語以外を加工するとせっかくのキーとなる単語が消えてしまう場合があります。でもすごくおもしろい知的作業ですよ。
上の例をご覧いただくとお分かりになると思うが、ポストエディターの仕事は、ターゲット(訳文)を加工するだけではありません。ソース(原文)も適宜加工することが求められます。
ただしくは、pre/post-editor だと思います。
例えば、
月極駐車募集中
は、
The Moon Ultra Parking is being recruited
になっているとのことです。
ちなみに無料のGoogle Translate を使って訳してみました。すると、
Under recruitment of monthly parking
でした。どっちもどっちですね。
これは、原文を加工するともう少し良くなると思います。そこで原文を以下のように訂正しました。すると、
月極の駐車募集中
Under recruitment of monthly parking<変化なし
月払いの駐車募集中
Under recruitment of monthly payment parking
月極駐車スペース募集中
Under recruitment of monthly parking spaces
月払いの駐車スペース募集中
Under recruitment of monthly payment parking spaces
月払いの駐車スペースを募集しています
Looking for monthly payment parking space
月極駐車スペースあります
There is a monthly parking space
月払いの駐車スペース利用可能
Monthly payment parking space available
月極駐車スペース利用可能
Monthly parking space available
月極駐車場利用可能
Monthly parking lot available
monthly だけで「月極」を正しく表現できているのか分かりませんが、「The Moon Ultra Parking is being recruited」よりは分かりやすくなっていると思います。
でも疲れた・・・。
ヒント:僕は、この原文の日本語を読むと、訳文のどこかに「available」が現れると想像しました。ですので、訳文に現れるであろうキーとなる単語が出てくるまで原文を加工しました。ただしルービックキューブではないですが、キーとなる単語が現れてもその単語以外を加工するとせっかくのキーとなる単語が消えてしまう場合があります。でもすごくおもしろい知的作業ですよ。
上の例をご覧いただくとお分かりになると思うが、ポストエディターの仕事は、ターゲット(訳文)を加工するだけではありません。ソース(原文)も適宜加工することが求められます。
ただしくは、pre/post-editor だと思います。
2019年12月3日火曜日
機械翻訳の実力、人間の実力
以下は、トライアルの評価シートに記入された採点者によるコメントである。意図的に用意された評価ではない。正真正銘の評価シート内のコメントである(受験者を特定できないようにコメントは省略しています)。
- 複数のandを「および」と「ならびに」で使い分けて表現している点はよいと思います。
- すべて平仮名の「がん」にしているのは、「癌」が常用漢字ではないという理由であればかまわないと思います。
- PDFで確認していないためか、原文誤記の指摘で足りない箇所があります。
- 上付き添え字が消えているのはタイプミスなのか、意図的に無視したのか、それとも使っているフォントが原因なのか不明でした。
- 置換基の列挙で、=S を「=硫黄」とするなど、化学で使わない表記になっています。
- 「がん」と「癌」の区別ができている点から学術用語の理解ができていると思います。
- 原文誤記の指摘は、最初と最後の2つを除いて適切です。間違った指摘の箇所は、テキスト変換時の文字化けなどが原因。
- PDFで確認しているはずですが、添え字の上付きの処理ができていません。
- 請求項1で、eitherが訳抜けのため、異なる2つの条件が同時に成立してしまう和訳です。
- 複数のandについて「および」のみです。「ならびに」を使っていません。
受験者の語学力は、最低でも英検1級レベル、特許翻訳のご経験もそれなりにあった翻訳者さんばかりです。
これでは機械翻訳の出力結果の方が優れている。もし人がこの程度の翻訳しかできないのであれば、特に経営者は、機械翻訳を使う方を選ぶのではないだろうか(特に、機械翻訳は価格が安いし文句言わないし)。
よく機械翻訳がダメな例としておかしな訳を表示していかに機械翻訳がだめかを示そうとしているケースがありますが、人(プロ及びセミプロ)がやってもこれぐらいのエラーが発生することを知っておく方が公平な判断を下せると思います。
我々は、だから人の方がだめだという立場ではありません。機械の方が優れているとも思いません。我々は、機械と人とが協働してより良い翻訳を作り出すことを目標に日々努力しています。
2019年11月18日月曜日
「ざっと訳したい」の意味?
機械翻訳を使って「ざっと訳したい」というお声を多数お聞きした。少しお話を聞かせていただくと「ざっと訳す」に対する定義は、ほとんどの場合、「意味が分かる程度に正しく訳したい」だったような気がした。
もしこの定義が正しいなら機械翻訳はまず使えません。機械翻訳の訳は、かなり正確に訳してくれる場合もあれば、全く訳せない(意味が逆になる)場合もあるからです。
我々も機械翻訳は、下訳にしか使いません(全セグメントを書き換えることが前提です)。
メール等の訳に機械翻訳を使うのであれば問題ないと考えます。ただし数量、期日、金額等の情報が記載されているメールに対しては注意が必要です。
もしこの定義が正しいなら機械翻訳はまず使えません。機械翻訳の訳は、かなり正確に訳してくれる場合もあれば、全く訳せない(意味が逆になる)場合もあるからです。
我々も機械翻訳は、下訳にしか使いません(全セグメントを書き換えることが前提です)。
メール等の訳に機械翻訳を使うのであれば問題ないと考えます。ただし数量、期日、金額等の情報が記載されているメールに対しては注意が必要です。
2019年11月17日日曜日
法務知財EXPOに出展してみて「MT」に関する誤解が良くわかった。
ブースにお越しになったお客様から「機械翻訳は全く使えない」というコメントをお聞きした。この方々は、特許事務をなさっているようでした。大きな誤解です。機械翻訳は、特許翻訳者ぐらいの言語処理能力がない限り使えるものではありません。
公報を機械翻訳でざっと訳して内容を確認したいというお声も多かったですが、公報であっても機械翻訳だけを訳すことは不可能です。先行技術調査を行う場合、公報も詳細に訳す必要あるでしょ?
機械翻訳は、翻訳支援手段の1つに過ぎない。その手段を最大限に活用したいのであればCATツールという別の翻訳支援手段を合わせて使うべきです。
とにかく法務知財EXPOのブースにお立ちよりいただいたお客様方大変ありがとうございました。お客様からも様々な情報やニーズをお聞きすることができました。
公報を機械翻訳でざっと訳して内容を確認したいというお声も多かったですが、公報であっても機械翻訳だけを訳すことは不可能です。先行技術調査を行う場合、公報も詳細に訳す必要あるでしょ?
機械翻訳は、翻訳支援手段の1つに過ぎない。その手段を最大限に活用したいのであればCATツールという別の翻訳支援手段を合わせて使うべきです。
とにかく法務知財EXPOのブースにお立ちよりいただいたお客様方大変ありがとうございました。お客様からも様々な情報やニーズをお聞きすることができました。
2019年9月2日月曜日
2019年6月26日水曜日
大下容子ワイド!スクランブル「続々…変てこ中国語!日本の“おもてなし」<機械翻訳の失敗例
6月25日、26日に、朝日放送の「大下容子ワイド!スクランブル」にて「続々…変てこ中国語!日本の“おもてなし」という特集が放送されていました。機械翻訳の失敗例が多数紹介されていました。
番組のURLはこちら:https://www.tv-asahi.co.jp/scramble/
この番組は、(大阪では)朝の10:25から放送されています。お勤めの方は、まずご覧になる機会はほぼ皆無だと思います。僕は、たまたま、通っているスポーツクラブのワークアウト中にテレビで観ました。原文に機械翻訳だけをかけて、つまり、ポストエディットを一切行わずに、そのまま使用されている説明文が町中にあふれかえっているようです。
ポストエディタの育成も必要ですが、ローカライゼーション・マネージャーの育成も急務だと言えますね。
ポスエディットをしないのであればでたらめな翻訳になるのは当たり前です。それだけで機械翻訳がだめだと判断されても困ります。
2019年4月5日金曜日
2019年3月29日金曜日
オンライン辞書を搭載できないか?
色々ライセンスの問題があるのは分かっている。オンライン辞書をCATツールに搭載できないか?機械翻訳、人工知能、TM、用語集、それにオンライン辞書があれば百人力でしょ?と提案だけはした。
2019年3月28日木曜日
複数の機械翻訳を比較する機能は、現実的か!?
のような機能があれば便利だと思っていました。しかし機能的には可能でも現実的ではないことが分かりました。なぜなら複数の機械翻訳エンジンの利用料金を支払う必要があるため、コストが上昇するのです。機械翻訳は、コストの削減も重要な意味があると思いますが、コストが上昇してしまうと意味がなくなってしまいますね。ちょっと残念です。
2019年3月20日水曜日
人手不足を機械翻訳で補うことが可能か?
我々は、将来、1日6時間労働制を導入しようと考えています。機械翻訳が使えば、1日6時間しか働かなくても1日2500ワードは実現可能だと思う。
1日6時間の労働制というのは、例えば、10:00~17:00(60分の休憩を含みます)です。書いてみるとそんなに時間短縮になったような印象はありません。
一斉に6時間勤務に移行することは難しいだろうから6時間で2500ワード翻訳できるスタッフから6時間勤務に移行させてもいいかもしれません。
人手不足だと言っても実際人手はそんなに不足しているわけではない。昔のままのやり方をやっているから人手不足だと感じるだけだ。
1日6時間の労働制というのは、例えば、10:00~17:00(60分の休憩を含みます)です。書いてみるとそんなに時間短縮になったような印象はありません。
一斉に6時間勤務に移行することは難しいだろうから6時間で2500ワード翻訳できるスタッフから6時間勤務に移行させてもいいかもしれません。
人手不足だと言っても実際人手はそんなに不足しているわけではない。昔のままのやり方をやっているから人手不足だと感じるだけだ。
2019年3月19日火曜日
大阪メトロ、堺筋を「サカイ・マッスル」と誤訳
機械翻訳は、ポスエディット等を行わない限り商品にはならない。
大阪メトロは18日、英語の公式サイトに誤訳が見つかったとして、英語を含む全ての外国語のページを閉鎖した。路線名の「堺筋さかいすじ」を「Sakai muscle」(堺筋肉)と表記するなど意味不明な内容になっていたという。
大阪メトロは18日、英語の公式サイトに誤訳が見つかったとして、英語を含む全ての外国語のページを閉鎖した。路線名の「堺筋さかいすじ」を「Sakai muscle」(堺筋肉)と表記するなど意味不明な内容になっていたという。
ちゃんと利用したら大変便利なテクノロジーなのだが…。
けいはんな情報通信オープンラボ研究推進協議会 セミナー「自動翻訳におけるデータプラットフォームの構築と社会展開」に出席しました!
翻訳会社はますます不要になるなーという内容でした。恐ろし恐ろし。セミナー自体は、2時間があっという間に感じたほど興味深い内容でした。
2019年3月10日日曜日
テクノロジーは中小企業の人手不足の解決手段になりえるか?
大手さんが機械翻訳等テクノロジーを導入する場合は、クライアントからの要望で導入しているような印象を得た。中小企業は、クライアントの要望ではなく、社内の人手不足の解決手段として導入せざるを得ないのではないか?
2019年2月13日水曜日
機械翻訳の実力は、TOEIC850点ぐらい?
僕は、機械翻訳の実力は、TOEIC850点ぐらいだと割り切っています。TOEIC850点ぐらいの実力とはどの程度なのかご存知でしょうか。大学の翻訳学部の学生以上の実力です。一般的なサラリーマン以上です。
2019年2月1日金曜日
Memsource の中の人に聞いた2つの話
1)へ~それは便利ですねという公表できない現在開発中の機能
2)へ~中はそうなってるんですねという別に公表してもいいよと組織的なこと
ベータ版を出す前の段階で試させてほしいとだと伝えました。
2)へ~中はそうなってるんですねという別に公表してもいいよと組織的なこと
ベータ版を出す前の段階で試させてほしいとだと伝えました。
2019年1月31日木曜日
機械翻訳と人工知能との協同
機械翻訳が翻訳結果を出力する。人工知能は、その出力結果を評価して、ポストエディタにスコアを表示する。ポストエディタは、スコアに応じて、ポスエディットの強弱を決める。
ポスエディットがずいぶん楽になったような気がします。
ポスエディットがずいぶん楽になったような気がします。
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