講師の方は、伊藤恵理氏(国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 電子航法研究所 航空交通管制領域 主幹研究員)でした。テーマは、「航空管制×シンギュラリティ」。
航空管制って始めて聞いた言葉だったかもしれません。
冒頭でお話がありましたが、「いま、この瞬間にも、世界の空には約6,
飛行機は、「後100年経過したいと物体は空を飛ばない」と言われた翌日、ライト兄弟が飛行機を飛ばしました。それ以降、これといった利用価値がなかったが、郵便という商用利用をきっかけに飛行機の認知度が高まったそうです。機械翻訳も人々の役に立つ商用利用が見つかれば、今以上に認知されるのではないかと思います。オリンピックのような大きなイベントで利用価値が高まれば素晴らしいと思います。
翻訳業界では、翻訳者が仕事を失うのではないか?と噂されていますが、本日のお話(航行管制の自動化)をお聞きしたところ、自律航行管制が実現すれば、航空業界では、パイロットよりも管制官の方が先に仕事を失ってしまうのではないかと思いました。翻訳業界で言うと、翻訳者よりもプロジェクトマネージャーが先に仕事を失ってしまいそうです。翻訳という作業よりも、プロジェクトマネジメントというタスクの方が自動化がし易いのではないか?というのが僕の印象です。
自律航行管制では、機械と人間とが異なる判断を下したとき、どちらを優先するかに関するルールは、各社異なるそうです。ある会社は、機械の判断を信じる。他の会社は、人間の判断を信じる。そういうルール作りも必要でしょうね。
Autonomous Project Management(自律プロジェクトマネジメント)の到来も遠くないと思われます。
非常に面白い内容のお話でした。 |
Air Traffic Management: Eri Itoh at TEDxKyoto 2012