2018年10月30日火曜日

CATツールも様々です。

様々なCATツールを試しています。どうやっても使いにくいツールがあります。これは、慣れの問題ではなく、根本的に設計ミスでしょう。諦めましょう。

2018年10月29日月曜日

機械翻訳は、言語ペアによって出力結果は大きく変わります。

我々は、MTPEを主力サービスにしている。その際、以下の点を肝に銘じている。

MTは、言語ペアによって出力結果が大幅に変わるのである。ある特定の言語ペア、例えば、日<>英のペア、に強いMTというものが存在する。そのMTを使ったからと言って他の言語ペアも同じだけの品質の出力結果になるとは限らない。

弊社が2019年に日<>英の全案案件にMTPEを導入すると言うことは、なにも全ての言語ペアに導入するという意味ではありません。

2018年10月18日木曜日

機械翻訳導入に失敗するLSP

世間では、MTだ!PEだ!と言われている(僕の周りだけだと思うが)。MTにしろ、PEMTにしろ、導入に失敗するLSPに共通する点は、これだ!


  1. 社内にポストエディタがいない。
  2. 経営者がMTに反対している。
  3. 社内的にも反MT派が多数を占める。
  4. クライアントからMTを導入して安くしてくれと言われたからイヤイヤ導入している。
  5. なんとなくMTを導入した(導入した特別の理由がない)。
  6. MTの会社に売り込まれて、検証もせず導入した。
  7. 社内でMTPEを検証していない(他社の検証レポートを読んだだけ)。
  8. 社内でMTPEのフローを決めることができない。
  9. CATを使用していない。

我々は、MTPEに将来性を感じました。入念に社内で導入を検証しました。様々な勉強会、セミナー、ワークショップに参加しました。多数のレポートを読みました。CAT開発会社の担当者とも話し合いました。レポートも記事も執筆しました。

我々は、社運をかけて導入を決定しました。検証の段階は完了しています。実ジョブを行っています。半歩ぐらいはリードしていると思っています。

2018年10月17日水曜日

学習型機械翻訳ツール、Lilt

こちらが本システムのサイトです。

https://lilt.com/

学習型機械翻訳がその特徴です。この開発会社さんも超大手ベンチャーキャピタルから資金獲得に成功しています。

Lilt Raises USD 9.5M Series A Led by Sequoia as Language Industry Back on VC Radar

このシステムでは、機械翻訳を使いますが、学習を繰り返して翻訳を完成させます。サイトの説明によると、ポストエディットではなく「翻訳」だそうです。ポストエディットを敬遠されている翻訳者さんもこのシステムなら違和感ないのではないでしょうか。

搭載される機械翻訳は、ある大学が開発したオープンソースのもののはずです(再度確認が必要ですが)。仕様が変わっていないのなら、グーグル翻訳等を搭載することはできなかったと記憶しています(この辺りは再確認します)。

やはりウェブ型のエディターが提供されています。以前は、日本語を扱うことができなかったのですが、最近は、日本語も扱うことが可能になりました。エンタープライズ版は、少々お値段がはりますが、翻訳者用であれば投資として考えれば、専業翻訳者さんの場合であれば、数ヶ月で投資は回収できるでしょう。

ちょっと便利な機能として、1時間当たりの翻訳ワード数が表示されます。これで完成までどのぐらいの時間数が必要か分かります。意外に便利です。

現在、3大クラウドCATツールと言えば、Memsource, Smarcat, Lilt ではないでしょうか(個人の見解ですが)。それぞれ特徴があって面白いです。どちらにしても機械翻訳をベースにして、各ツールに装備されている機能で仕上げる形式が主流だと思います。

今後、これら3つのツールをもう少し掘り下げて記事を投稿しようと思います。

*2018年10月29日(追記)
ひょっとしたら現在は、paid user は申し込めないのかもしれません。サイトを見たのですが、ページがありません。

2018年10月16日火曜日

大手ベンチャーキャピタルも注目!Smartcat

Smartcat: https://ja.smartcat.ai/

このCATは、使用するだけならなんと無料です!えっ!と思われるかもしれませんが、無料です。1円もかかりません。ではどうやってこの開発会社は儲けているかというと、フリーランス翻訳者に対する支払いをこのCAT上で行ってそのときの手数料で儲けるというビジネスモデルで成り立っています。

業界としては(少なくともアメリカ等)、非常に注目されています。実際、Matrix Partners さんというベンチャーキャピタルから700万ドルの資金調達に成功しました。

Smartcat Raises USD 7 Million in Series A Funding from Matrix Partners
*今回は、Series A です。Seed funding ではないので、すごいです。

僕が特に気に入っているのは、Trados package をそのままインポートして翻訳作業ができるところです。日本語のユーザインタフェースも用意されているのも嬉しいですね。sdlxliff や sdlppx を直接作業できるので、Trados を所有していなくても仕事を受注して納品することができます。翻訳作業だけをするのであれば十分ではないでしょうか。
*Trados のパッケージを作成することはできないようです。

完全にウェブ型のエディターで作業をします。エディターの画像は、こちらからご確認下さい。ウェブ型のエディターの便利なところは、PCのモニタースクリーンの一杯まで拡大して作業を行うことが可能なことです。非常に作業がしやすいです。それにウェブ型のエディターの場合、ハードディスクのサイズをそれほど取りません。ネットにさえ接続できれば、自分のPCでなくても作業を行えます。作業を一旦終えて、出張先や出先でもその続きを再開できます。これは便利です。
*オンプレミスの設定も可能です。
*各種APIも用意されています。

Youtube video: Smartcat channel
#Smartcat #CAT #MachineTranslation #Matrix Partners #TranslationMemory #TranslationTechnology

2018年10月15日月曜日

ポストエディットを行う場合、CATツールは必須

PEを行う際は、なんらかのCATルーツが必衰です。MTの癖にも左右されますが、ワードのようなワープロ上でMTをかけてしまうと訳抜けが発生してしまいます(人間と同じです)。CATツールを使用すると、原文がセグメントに分割されるので訳抜けが発生が抑えられます。

2018年10月10日水曜日

学習型機械翻訳を再度試しています。

一度断念したのですが、学習型機械翻訳を再度試しています。試してみたい方は、ご紹介いたします。ご連絡下さい。ウェブ型なので便利は便利ですね。ポストエディットではなく、翻訳作業になります。まだまだ機能をマスターしたわけではないので色々試してみるつもりです。

2018年10月1日月曜日

2019年末は、人工知能も活用してこんな風に翻訳します。

人工知能を活用して、このように業務を行います。

(1)ポストエディットの時間と労力を削減します。
(2)見積もりをより競合性を持たせます(他社さんよりもお安く)。
(3)機械翻訳エンジンの品質を評価して参ります。

より効率的な業務を実現します。