米超大手特許翻訳会社もMTPE(機械翻訳+ポストエディット)サービスを開始するという(すでに開始して時間が経っているかもしれないが)情報を得た。翻訳者が手にする料金は、自動的に、契約料金に対してXX%の割引が加えられた金額だ(これだったら簡単なビジネス翻訳の単価よりずっと良い)。トランスレーションメモリの一致率に合わせて割引が加えられることとなんあら変わらない。MTPEの場合は、テキスト全体に割引が加えられると考えれば良い。残念だが、クライアントへの売値がどう変化するかの情報は得ることができなかった。
日本でも状況は同じだと思うが、特許翻訳会社は出願人さんの意向で機械翻訳を禁止している会社が多い。しかし自社サーバーで機械翻訳を稼働させることは技術的に可能なので第三者へのデータの漏えいの問題はほぼ解決したのだと思う。
これだけの値下げが可能になるということは、そのまま何もしないとこの翻訳会社が市場を独占しかねない。市場原理から言うと、競合会社は追随するしかない。近い将来(来年とか)、MTPEが特許翻訳の業界標準になると言っても過言ではないと思う。
ただしこの翻訳会社さんも機械翻訳の精度にはバラツキがあるのでポストエディット程度では翻訳が完成しない場合もあることは承知のようだ。
ただしMTPEしかなくなるかどうかだが、ホテル業界を例とすると、高級ホテルとバジェットホテルとが共存している。このように、機械翻訳と人間翻訳とは共存すると思います。
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