著者:熊谷 徹
出版社: 青春出版社 (2017/9/1)
我々は、労働生産性の向上を高めることを目標にしているので、この本を読んでみました。僕は、この手の本を数冊読みました。どの本も同じことが書かれているような気がします。
人間の健康には、「食事、休息、運動」が必要です。生産性の向上にも次の3つが必須ではないかと思います。それは、「一定時間内の労働、プライベートタイムの充実、休暇」です。この3つが戦略です。戦術として、機械にまかせる、ミーティングは、30分以内にする、生産性が高い午前中に集中する等が挙げられると思います。
この本のキーワードは、「ワーク・ライフ・バランス」だったと思います。巻末に印象深いことが書かれています。
「日本人より長く休んでGDPでは日本を上回る国、ドイツ」
「効率良く働いて、自由時間を高い労働生産性を生み出すことを目標」
僕は、アルバイト、サラリーマン、フリーランサー、会社経営者の3つを経験したことがある。労働時間に制限がなく24時間365日会社にたいする責任を負う会社経営者が一番好きだ。サラリーマンは一番楽だった。フリーランサーは好きだったけど大変だったのでもう無理。アルバイトは遠い昔過ぎる話だ。
本には、こんなことが書かれていました。
本には、こんなことが書かれていました。
- 解雇は、日本同様難しい。アメリカが簡単過ぎるだけ。
- 社会保障費が高いので可処分所得が低い。
- 商店が土日に閉まる。
- 有給休暇30日。ほぼ全員が完全消化。
- 派遣労働者が多いため、低賃金労働が多い。
- ワーク・ライフ・バランスを尊重。
文化が違う。宗教が違う。ドイツの真似をする必要はない。なんて言わずにドイツ流の働き方を導入してみても面白いかもしれません。なお筆者は、日本、ドイツ両国で働いた経験があるようですが、ドイツに軍配を上げている。
女性は、ドイツの方が働きやすい、とも書いてありました。
ワーク・ライフ・バランスを実現するための解決策として、以下が提案されていました。
- 国指導で対策を取る。違反企業名の公表、労基署の抜き打ち検査。違反企業の厳罰。
- 残業が美徳であるという考えをなくす。<僕個人では、これが重要だと思います。
- 2週間の休みを与える。1週目は、会社のことが気になる。2週目は、本当に休める。
有給休暇の未消化分を翌年に繰り越すみたいなせこいことはせず本年度で完全消化してリフレッシュせよ!ということを会社のルールにしてもいいかもしれません(繰越ができないという意味ではありません。繰越は、労働者に認められている権利です)。
0 件のコメント:
コメントを投稿