2018年2月7日水曜日

PEでは生活できないとお嘆きの貴兄に

大きく翻訳者さんや業界関係者が勘違いしている。MT+PEというのは、エンドユーザさんが社内で行う作業である。多くのMTエンジンの会社は、MTをエンドユーザさんに販売しようとしていることに気づくべきだ。

MTを使えば、翻訳コストが削減できますよ!というセールストークは、エンドユーザさん向けである。社内でMTを使って、社内スタッフさんがPEをすれば、翻訳会社に依頼するよりお安いですよ。だからMTを買って下さい、という文句である。

【今後の翻訳の流れ】

  1. エンドユーザさん:社内資料>MT>PE>完成(コスト削減達成!)
  2. 翻訳会社:翻訳テキスト>MT>PE(社内スタッフ)>納品(ちょっとお安い)
  3. 翻訳会社:翻訳テキスト>社内翻訳者>納品(普通の料金)
  4. 翻訳会社:翻訳テキスト>外注翻訳者>納品(普通の料金)

エンドユーザさんは、これまでも社内テキストは社内スタッフさんが翻訳されていたと思います。しかしMTを使えば、コストも下がるし、スタッフさんは他の業務に時間をかけうことができるようになります。

以前もお書きしましたが、難易度の高いテキスト(特許明細書、論文、技術文書)は、依然、翻訳会社等に依頼するしかないでしょう。その依頼されたテキストに対して、翻訳会社は、速度アップのため、コストを下げるために社内スタッフがPEを行うこともあるでしょう。この場合、少しお値段が下がると思います。

PEの料金が安すぎて生活ができなくなるとお嘆きにフリーランサーさんに申し上げますが、生活でできなくなるぐらい安い仕事は翻訳会社は最初から受注しません

僕は、MT賛成派です。

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